お知らせ
2025-12-18 15:54:00
ERJ openの論文です。
イタリアのStefanoのグループからの単施設の報告になります。
2021年7月から2024年12月の期間にIRCCS Humanitas Research Hospitalで登録された気管支拡張症574例のうち、139例(24.2%)で気管支鏡検査が行われていました。
この研究対象患者では、全例気管支洗浄が行われていたようです。
気管支鏡検査を行った所、58.3%で菌が検出され、菌種の内訳は以下の通りでした。
・H. influenzae:15.8%
・P. aeruginosa:15.1%
・MAC:11.6%
・S. aureus:6.5%
・A. fumigatus:4.3%
特に、喀痰が得られない、あるいは培養陰性が続く症例でも、菌の陽性率は60%以上と高率でした。
さらに、この結果、51.1%で治療の方針に変更があったようです。
気管支拡張症の患者さんに気管支洗浄を行う際には、検査後の増悪が懸念されますが、今回の研究では検査後の増悪に関する記載はありませんでした。
実臨床では、菌が未検出でも増悪を繰り返す症例や、胸部CT所見が悪化していく気管支拡張症を経験するかと思います。
そのような症例では、気管支鏡検査の検討が必要かもしれません。