お知らせ

2026-07-03 11:59:00

 次回は、717日(金)18時~の開催になります。

 

今回のテーマは気管支拡張症に対する外科治療ということで、中々エビデンスの乏しい部分ではありますが、呼吸器外科の渥實先生よりお話いただく予定です。

 

その他、肺NTM症でお困りの症例や外科治療の適応の相談等ございましたら、ご提示いただけますと幸いです。

 

第14回 gunma_ntm_salon_HP.jpg
2026-07-02 12:04:00

リファンピシンの併用によりクラリスロマイシンの血中濃度が低下することが報告されていますが, アジスロマイシンへの影響についてはこれまで検討が不十分でした.

 

今回はin vitroの研究ではなく, 実際に患者の血中濃度を解析した結果が, オランダのグループから報告されています.

 

Exposure to azithromycin and the effect of co-administration of rifampicin in patients with non-tuberculous mycobacterial disease - PubMed

 

研究デザイン

  • オランダの単施設後ろ向き研究。
  • アジスロマイシンTDMを受けた130例を解析。 59%NTM-PD
  • AUC₀–₆hCmax、トラフ値を評価。
  • リファンピシン併用群と非併用群の比較に加え、同一患者内でリファンピシン使用時・中止後を比較した。

 

主な結果

  • リファンピシン併用群は、非併用群よりアジスロマイシン投与量が多かった。
  •   ・7.9 vs 6.8 mg/kg/日
  • それにもかかわらず、アジスロマイシン曝露量は大きく低下していた。
  •   ・AUC₀–₆h:0.90 vs 1.83 mgh/L
  •   ・Cmax:0.22 vs 0.46 mg/L
  •   ・トラフ値:0.043 vs 0.13 mg/L
  • Cmax 0.4 mg/L以上を達成した割合は、
  •   ・リファンピシン非併用群:68%
  •   ・リファンピシン併用群:25%
  •   であった。

 

同一患者内での比較

  • 14例では、リファンピシン併用時と中止後の両方でTDMが実施された。
  • リファンピシン併用により、 
  •   ・AUCは約62%低下
  •   ・Cmaxは約58%低下
  •   ・トラフ値は約66%低下
  • 個人差は大きいものの、アジスロマイシン曝露は概ね半分以下となった。

 

TDMの実臨床での影響

  • 130例中54例(42%)で、TDM結果をもとに治療内容が変更された。
  • 主な対応は、
  •   ・アジスロマイシン増量
  •   ・リファンピシン中止
  •   ・一部でクラリスロマイシンへの変更
  • リファンピシン中止時には、クロファジミンが代替として導入されることが多かった。
  • 介入後、アジスロマイシンのAUCCmax、トラフ値はいずれも上昇した。

 

注意点

  • アジスロマイシン曝露量の低下が、培養陰性化率や臨床改善率の低下につながることは、本研究単独では証明されていません。
2026-06-09 11:46:00

 

閉経後女性における気管支拡張症リスクと「生殖期間」の関連を検討した報告がありました。

 

Reproductive Lifespan and Adult-Onset Bronchiectasis in U.S. Postmenopausal Women: An Investigation of the Women's Health Initiative Cohort - PubMed

 

対象:米国Women’s Health Initiativeに参加した閉経後女性 96,996

 

追跡期間中央値: 16

 

気管支拡張症の累積発症率: 2.7%

 

初経から閉経までの期間(reproductive lifespan)が短いほど、気管支拡張症リスクが高い傾向を認めました。

 

生殖期間が 40年以上の女性は、30年未満の女性と比べて気管支拡張症リスクが低いという結果でした。

全体:aHR 0.88

ホルモン補充療法なしでは aHR 0.78

 

一方で、ホルモン補充療法(HT)使用者ではこの関連は明確ではなく、HT使用自体が気管支拡張症リスク上昇と関連していました。

 

 

【コメント】

本研究は、閉経後女性で気管支拡張症が多い背景に、加齢だけでなく女性ホルモンや閉経時期などの生殖因子が関与している可能性を示した研究になります。

 

しかし、気管支拡張症の診断はMedicare claims dataに基づいており、因果関係を直接示すものではない点には注意が必要です。

 

女性ホルモンは肺非結核性抗酸菌症との関連性も報告されており、重要な研究テーマの1つです。

2026-06-08 12:38:00

日本の全国レセプトデータベース(NDB)を用いて、20152023年に診断された原発性線毛機能不全症(PCD)の疫学を検討した研究が報告されました。

 

Epidemiology and clinical characteristics of primary ciliary dyskinesia in Japan: A nationwide database analysis - PubMed

 

PCDの有病率

2015年:100万人あたり3.8

2023年:100万人あたり10.2

 

PCDの罹患率

2015年:100万人あたり0.8人

・2021年:100万人あたり2.2人

 

2023年:100万人あたり1.2

 

新規PCD診断例(2015~2023年)

1384

 

診断時年齢

0-19歳:343例(25%

20-59歳:646例(47%

60-74歳:245例(18%

75歳以上:150例(11%

 

NTM合併

・全体:8%

0-19歳:19/343例(6%

20-59歳:58/646例(9%

60-74歳:26/245例(11%

75歳以上:11/150例(7%

 

5年生存率

男女別

・男性:89%

・女性:87%

内臓逆位の有無

・逆位あり:87%

・逆位なし:89%

年齢別

0-19歳:98%

20-59歳:95%

60-74歳:75%

75歳以上:56%

 

 

Suppleをみてみると、群馬県からは20例の患者さんが含まれていました。

2026-06-03 08:24:00

群馬県の皆様にNTMをついてよく知っていただき、病気になっても安心して過ごしていただけるよう市民公開講座を開催します👏!

 

 ■日時

2026年8月1日(土) 13時~15時

 

■会場

高崎市総合福祉センター たまごホール

 

 

患者さんやご家族、医療従事者、一般の方、どなたでも大歓迎です!

 

 

参加費は無料ですので、皆様お誘い合わせの上お気軽にご参加ください!

 

下記フライヤーを印刷のうえ、自由にご活用いただいてかまいません。

 

pdf フライヤー全国版.pdf (1.33MB)

 

患者さんへの配布や外来待合室での掲示など、NTM患者さんへの周知にご協力いただけますと幸いです。

 

 

 フライヤー.jpg

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