お知らせ

2026-04-13 16:17:00

 

 

 

小児の非嚢胞性線維症性気管支拡張症におけるアジスロマイシン長期療法の非盲検ランダム化中止試験の結果が, ERJ Open Researchで報告されています.

 

 

 

Open randomised withdrawal study of long-term azithromycin in paediatric non-cystic fibrosis bronchiectasis - PubMed

 

 

 

対象:

 

3-17歳のNCFBで, 週3回のAZM長期療法を6カ月以上実施している患者.

 

 

 

期間:

 

2015年4月~2019年12月

 

(ランダム化後6カ月間追跡)

 

 

 

症例数:

 

51例

 

(中止群:24例, 継続群:27例)

 

(感染後:55.6%, PCD:28.9%, 免疫不全:7.7%)

 

 

 

■結果

 

・AZM中止群で…

 

  初回増悪までの期間が短い(p=0.03)

 

  増悪を経験した患者の割合が高い傾向(58.3% vs. 33.3%, p=0.07)

 

 

 

・プロトコール遵守例でのCox解析では, AZM中止は初回増悪の独立した危険因子であった (aHR 3.74(95% CI 1.26–11.11))

 

 

 

 

 

本論文に関連してEditorialが掲載されており, そちらも大変興味深い内容となっています.

 

 

 

Goodbye seems to be the hardest word: long-term macrolide withdrawal in bronchiectasis - PubMed

 

 

 

本研究のLimitationとしては, 以下の点を指摘しています.

 

・症例数が51例程度

 

・オープンラベルであること

 

・追跡期間が6カ月と短い点

 

 

 

このEditorialでは今後の課題として

 

 

 

「症状, 増悪, バイオマーカーなどを含めて, どの状態なら中止可能かを明確にすること」

 

の重要性を指摘しています.

 

 

 

Editorialの筆者らは, 実際のClinical Practiceとして,

 

 

 

「少なくとも12か月は継続し, その後, 頻回増悪がなく, 今後の進行・悪化リスクも低い場合にのみ中止を検討する」

 

 

 

「中止後に増悪が増える可能性や、再開して長期継続する可能性について患者・介護者と共有したうえで意思決定すべき」

 

 

 

と記載していました.

 

 

 

 

 

マクロライド長期療法の中止のタイミングについては、成人例でも検討すべき重要なClinical questionと感じます.