お知らせ
2026-09-14 20:59:00
肺NTM症の予後予測のスコアリングシステムとして、BACES scoreが有名です。
(BACES Score for Predicting Mortality in Nontuberculous Mycobacterial Pulmonary Disease - PubMed)
しかし、BACESの「E」に該当する「赤沈」が評価されていない症例を日常診療では経験します。
今回、赤沈の代用として「CRP≥0.3 mg/dL」の有用性(BACCS score)が、信州大学のグループから報告されていますので、紹介します。
●主要な結果
・全死亡に対する予測能(C-index):BACCS 0.79 vs BACES 0.78
・MAC関連死亡に対する予測能(C-index):BACCS 0.87 vs BACES 0.84
とBACES scoreとBACCS scoreで同程度の予測能を示しました。
本研究のコホートにおけるBACCS scoreおよびBACES scoreの点数別の5年死亡率は、以下のとおりです。
●BACCS score
・0点:0%
・1点:1.4%
・2点:11.1%
・3点:13.3%
・4点:35.7%
・5点:50.0%
●BACES score
・0点:0%
・1点:4.0%
・2点:8.2%
・3点:11.9%
・4点:42.9%
・5点:25.0%
赤沈を測定しておらずBACES scoreを算出できない肺MAC症の後ろ向き研究では、代替指標としてBACCS scoreの使用を検討できる可能性があります。
ただし、単施設での検討であり、今後は別の集団での検証が必要です。