お知らせ

2026-07-28 13:07:00

 

20266月、米国胸部医師学会(American College of Chest PhysiciansACCPCHEST)から、成人気管支拡張症の管理に関する新たなガイドラインが発表されました。

 

 

Management of Adult Bronchiectasis: An American College of Chest Physicians Clinical Practice Guideline - PubMed

 

 

本ガイドラインにおける、各薬剤・治療法の推奨について、まとめてみました。

 

 

・増悪時の抗菌薬:喀痰培養検査結果を参考に(Very low

 

・増悪時の抗菌薬投与期間:10日以上もしくは10日以内をClinical responseによって決定。(Very low)

 

・緑膿菌除菌療法:明確な推奨はしない。

 

・吸入抗菌薬(3か月以上):Frequent exacerbations(年2回以上の増悪歴あり)に提案(low

 

・マクロライド長期療法:Frequent exacerbationsに提案(moderate

 

・ブレンソカチブ:Frequent exacerbationsに提案(moderate

 

・アトルバスタチン:推奨しない(low

 

・トラネキサム酸:喀血に提案(Very low

 

rhDNase:推奨しない(low

 

・高張食塩水吸入:気道クリアランス法として提案(very low

 

ETGOLもしくはACBT:気道クリアランス法として提案(low

 

OPEP:気道クリアランス法として提案(very low

 

HCWFO:気道クリアランス法として提案(very low

 

・外科的肺切除術:限局性の気管支拡張で、適切な治療を行っても難治性の症例に提案(Very low

 

 

増悪時の抗菌薬投与期間、緑膿菌除菌療法については、ERSのガイドラインと異なる部分もあるようです。

 

2025年のERSガイドライン

European Respiratory Society clinical practice guideline for the management of adult bronchiectasis - PubMed

 

また、本ガイドラインから、ブレンソカチブについても推奨が記載されております。

2026-07-28 08:24:00

群馬県の皆様にNTMをついてよく知っていただき、病気になっても安心して過ごしていただけるよう市民公開講座を開催します👏!

 

 ■日時

2026年8月1日(土) 13時~15時

 

■会場

高崎市総合福祉センター たまごホール

 

 

患者さんやご家族、医療従事者、一般の方、どなたでも大歓迎です!

 

 

参加費は無料ですので、皆様お誘い合わせの上お気軽にご参加ください!

 

下記フライヤーを印刷のうえ、自由にご活用いただいてかまいません。

 

pdf フライヤー全国版.pdf (1.33MB)

 

患者さんへの配布や外来待合室での掲示など、NTM患者さんへの周知にご協力いただけますと幸いです。

 

 

 フライヤー.jpg

2026-07-03 11:59:00

 次回は、717日(金)18時~の開催になります。

 

今回のテーマは気管支拡張症に対する外科治療ということで、中々エビデンスの乏しい部分ではありますが、呼吸器外科の渥實先生よりお話いただく予定です。

 

その他、肺NTM症でお困りの症例や外科治療の適応の相談等ございましたら、ご提示いただけますと幸いです。

 

第14回 gunma_ntm_salon_HP.jpg
2026-07-02 12:04:00

リファンピシンの併用によりクラリスロマイシンの血中濃度が低下することが報告されていますが, アジスロマイシンへの影響についてはこれまで検討が不十分でした.

 

今回はin vitroの研究ではなく, 実際に患者の血中濃度を解析した結果が, オランダのグループから報告されています.

 

Exposure to azithromycin and the effect of co-administration of rifampicin in patients with non-tuberculous mycobacterial disease - PubMed

 

研究デザイン

  • オランダの単施設後ろ向き研究。
  • アジスロマイシンTDMを受けた130例を解析。 59%NTM-PD
  • AUC₀–₆hCmax、トラフ値を評価。
  • リファンピシン併用群と非併用群の比較に加え、同一患者内でリファンピシン使用時・中止後を比較した。

 

主な結果

  • リファンピシン併用群は、非併用群よりアジスロマイシン投与量が多かった。
  •   ・7.9 vs 6.8 mg/kg/日
  • それにもかかわらず、アジスロマイシン曝露量は大きく低下していた。
  •   ・AUC₀–₆h:0.90 vs 1.83 mgh/L
  •   ・Cmax:0.22 vs 0.46 mg/L
  •   ・トラフ値:0.043 vs 0.13 mg/L
  • Cmax 0.4 mg/L以上を達成した割合は、
  •   ・リファンピシン非併用群:68%
  •   ・リファンピシン併用群:25%
  •   であった。

 

同一患者内での比較

  • 14例では、リファンピシン併用時と中止後の両方でTDMが実施された。
  • リファンピシン併用により、 
  •   ・AUCは約62%低下
  •   ・Cmaxは約58%低下
  •   ・トラフ値は約66%低下
  • 個人差は大きいものの、アジスロマイシン曝露は概ね半分以下となった。

 

TDMの実臨床での影響

  • 130例中54例(42%)で、TDM結果をもとに治療内容が変更された。
  • 主な対応は、
  •   ・アジスロマイシン増量
  •   ・リファンピシン中止
  •   ・一部でクラリスロマイシンへの変更
  • リファンピシン中止時には、クロファジミンが代替として導入されることが多かった。
  • 介入後、アジスロマイシンのAUCCmax、トラフ値はいずれも上昇した。

 

注意点

  • アジスロマイシン曝露量の低下が、培養陰性化率や臨床改善率の低下につながることは、本研究単独では証明されていません。
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